小学2年生の帰り道

これは、35歳パート会社員(在宅勤務が主)の私と、2014年生まれ小学校2年生男子の長いようで短い、いややっぱ長い戦いの記録です。

 

息子が小学生になった時、私は不安でいっぱいだった。

息子は0歳から保育園に行っているとは言え、

どちらかというとしっかりしてる方とは言え、

保育園には送り迎えが当たり前。

「1人で何かできる」ようになっていてもそれは家のなかと保育園のなかのこと。

 

それが小学生になった途端、歩いて学校に行けと?

くそ重たいランドセル背負って。

しかも我が家から小学校へは1.5キロ。

無理じゃない?????????

 

と思っていたので、1年生のうちはお友達との待ち合わせ場所まで車で乗せて行っていて、2年になったら近所の子が入学したのでその子の親御さんも一緒に歩いて行っていっていた訳です。

行きはそんな感じで。

 

問題、そして本日の議題は帰りについて。

 

放課後は基本児童館なので、児童館へ車でお迎え。それでOK。

だった。今までは。

 

しかし、

現在2年生、来年度は3年生となると、

だんだんと一人帰りができるようになってくることもあり、児童館の定員のこともあり、今までと同じとはいかなくなってくる。

実際息子のお友達で1人で歩いて帰っている子はいる。

年齢的にできるようになってくるんだろう。

 

だが、

うちの息子は心配性で初めてのことは大体嫌がるし石橋をめちゃくちゃ叩いといて渡らない。

ポテンシャルはあるはずだけど、とにかく「やったことがないこと」をやるのが苦手。という慎重な性格なために「そろそろ1人で歩いて来てみれば?」と言っても渋るばかりだった(1年生の時からなんとなく提案してみたことは何度もあった)

 

お友達と一緒なら大丈夫とのことだけど、我が家が学校から遠いばかりにお友達と出発したところで途中でお友達はバイバイとなり1人になってしまうのだ。

あと単純に遠い。

確かに2年生に1.5キロって遠いよな。と私も思う。

高学年ならともかく。

息子は小さい方ではないけど、言うても2年生。普通に考えて遠いって。

 

などの理由があって私も息子の気持ちを尊重したいこともあり、結局学校まで迎えに行ったり、中間地点まで歩いて迎えに行ったりしていた。

お友達が当たり前のように歩いて帰ってきてるのを見てうらやましい気持ちもあったし早くそうなってほしいとも思っていたけど、見守りたかった。

 

旦那はどちらかというと「男なんだから」「もう2年生なんだから」できるでしょ、やりなさいっていうタイプで。男親だからか、自身が1人っ子でその頃にはやってたからなのか知らないけど、息子たちにも自分でやりなさい。っていう感じで。

旦那の考えも分からないでもないけど、そういう視点も大事だと思うけど、一方がそうなら一方はこうでありたいじゃん。

私は旦那よりもっと近い距離でずっと長い時間息子を見てるからさ!!!!!(急に喧嘩腰)息子の気持ちを無視できなかった。

 

 

それが2年生になって9か月。年が明けて冬休みも終わったある日、

「おれ、明日歩いて帰ってきてもいい?」とのお申し出。

 

目が飛び出たわ。

何故?????????????????

 

聞いたら「児童館行きたくないから」

なんやそれwwwwwwwwwwww

 

理由はなんでも、そう言ってきたことが嬉しかった。

とは言え普通に不安。心の準備が全然できてないのはこっちだった。

「ママは仕事あるから途中までも行けないよ。途中から1人になるんだよ?」

息子に確認を取るようで自分に聞いてた。本当に大丈夫?って。

「うんだいじょうぶー」

返事かっるwwwwwwwwwwwwwwマジかwwwwwwwwwwww

 

息子の中で何かが大丈夫になったんだなって思った。

何がきっかけか分からない、何もないのかもしれない。

ただその時が来ただけなのかもしれない。

 

小一時間向かい合ってぜんぶぜんぶ心のうちを話してほしい気持ちもあったけど

あくまで平静を装って「そっか分かった」って答えた。

 

そしてその日は来た。

 

 

学校の下校時間は2:45。

大人の足で歩いて大体30分。子どもなら35~40分くらいかなと思って、窓の外を見て、時間を確かめて、外にいたほうがいいかなとか、なぜうちには双眼鏡がないのだと思ったり、そわそわ。正直仕事になりませんでしたすみません。

 

40分経過。来ない。

しょうがないから一旦仕事するか…と思ったその時。

バカでかい音でインターホンが鳴った。(インターホンの音量最大にしてたらマジでバカでかくて笑った)

 

走って玄関のカギを開ける私。新妻かな?

 

ほっぺを真っ赤にしたニコニコの息子。ただいまー!疲れたー!だって。

 

あくまで平静を装っておかえりという私。

途中まで誰一緒だったの?1人で大丈夫だった?寒かったよね?って質問攻めにしてしまった。平静装えてない

 

嬉しかった

自分でやると言って、ちゃんとやった。

もし「やっぱりできないから迎えにきて」ってなってもそれはそうしてあげようと思ってた(連絡手段ないからできないけど)。

でも息子はちゃんとできた。

がんばった。えらい。「やったことがないこと」をやった。

息子の性格を考えればそれはすごい成長。

 

 

小学2年生にもなると新しくできるようになることはいろいろあれど、何をしても褒められる赤ちゃんと違って褒めのハードルは上がるし、些細なことに捉えられてしまう。

でも息子がこのたび新しくできるようになったことを私は大事にしたい。

 

 

 

と思ってこのたび母も念願だったnoteをはじめました。

 

息子が生まれて育てながらずっと考えてた。

「子どもたちは目に見えて成長してるけど私は…?」

 

私も成長したい。

ずっと心の中にだけあった気持ちを表に出してくれたのは息子の成長でした。

 

 

がんばったね息子!そしてありがとう!

 

 

ちなみに

それが先週のことで、なんと今週も歩いて帰ってきたのです!!!!!

「やったことがないこと」ができるようになった息子は自信をつけたようで先週よりは若干早いタイムで帰ってきた。すごいね。2回目も母は普通に感動したよ。

 

でも今日は「疲れるから迎えに来て」でしたwwwwww

育児は一進一退だなあ。

それでもいいよ。一緒に歩いて行こう。